五箇山 写真








五箇山の合掌集落を写真に撮る。

相倉集落を歩き始めると、飛騨・越中の山麓に合掌造りの家が本当にあった。





なんという厳しい自然環境に住んでいる人々か。

長い冬は雪に交通を防がれ、短い夏になっても、移動しようとすれば山谷が邪魔をする。





先人たちはどうして、どうやってこの土地で住み着いたのか。





平家の落人たちが、源氏や木曽家から逃れて住み着いたという伝説がある。

それだと納得できるよね。誰もあえてこんな厳しい環境に住もうとはしないだろう。

自然が美しく、恵みが豊かで、僕のような人が一種の憧れを抱くとしても。





地元の名物、トチ餅はなんとも素朴な味。

他所の味と比べると印象には残らないが、昔からの食べ物を味わい、美を見つけ出そうとする試み。





白川郷との違いが見えるようだった。相倉集落でも、菅沼集落でもそう。

五箇山こそ、本当の秘境で、観光地には成りきれない場所だろう。

歩いていても観光地の華やかさはなく、実直に生きている人々の息遣いが漂っている。





写真に撮っても決して美しいとは感じない、生活の場だから。

合掌造りの家は絵になる、田園風景の中の茅葺屋根は現代人からすれば非日常。





でもここを世界遺産登録にするって、どうなんだろう。

観光地にもなり切れないし、マイペースで佇む合掌造りがお似合いだよ。





大雪に包まれる菅沼集落は見てみたい気がする。





茅葺屋根の家に灯りが灯る夜、雪の静けさと共に歩いてみたい。

それは美しい瞬間なんだろうな、と思って車を走らせていたよ。



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