涸沢 紅葉写真








涸沢の紅葉は日本一、と聞く。

ネット情報で見たら素晴らしいものだと分かったけど、京都の紅葉とはどう違うのだろう。

分からないから、日本一の涸沢の紅葉を自分の目で見て、確かめよう。





数日前から涸沢ヒュッテのホームページや天気予報をチェックして、ベストな日を狙う。

3連休の1日前に有休を取って、4連休を確保し、最初の2日を涸沢に費やすことにした。





平日の早朝から車を走らせ、2時間45分で上高地のゲートウェイ、平湯温泉へ。

今回は涸沢で1泊だから、テントやマットを新調してキャンプに臨むよ。





それにしても、REIのHalf Domeというバックパックは小さく、シュラフを入れたら満杯。

なるべく荷物を絞って計量化をしたけど、1泊分の荷物はなかなか重い。





初日の上高地は素晴らしい天気。

青空に映える梓川、河童橋付近の景色はいつ見ても心が洗われるほどに美しい。





去年は一眼レフで写真を撮るために上高地に来たが、今日の目的は涸沢まで歩くこと。

写真も控え目に、涸沢への道を真っ直ぐ歩きだす。





明神までの道は去年歩いたから知っていたけど、その後の徳沢や横尾までは未知の道。

爽やかな山道の風でも、平坦な道が10kmも続けば、さすがに飽きる。

たまには音楽をかけて、荷物の重さもなんのその、忍者の速歩さながらに人を抜いて行く。





徳沢まで来ると、すれ違うのは本物のトレッカーだけで、観光客の姿はない。

挨拶を交わしながら横尾大橋を渡ると、そこからが本物の登山コースだった。





横尾から涸沢までは5kmの登り坂、左手に屏風岩を見ながら無心で歩いて行く。

緩やかな登りが続くが、それでもここは整備されているし、歩きやすい道だなぁ。





登るにつれ、周囲の木々に色付きが増していく。

屏風岩の上に見える涸沢カールの周囲とか、1年ぶりの紅葉が見えるじゃないか。





単調な登り坂に息を切らしながらも、荷物の重みに負けることなく歩く僕。

今年のトレーニング効果で体力も十分、長い休みを取らなくてもこのぐらいの道なら平気。





2時間ぐらい登り坂を登っていると、あたりは紅葉の色付きに彩られた世界に。

そこまで来ると、もう写真のために立ち止まる、また立ち止まる。

この先にもっと良い紅葉があるかもしれないけど、今見ている紅葉も写真に収めたい。





涸沢ヒュッテ近くになったら、なんだかゴールの気配が漂っているのが分かった。





上高地10:15スタート、横尾12:45通過、涸沢ヒュッテ到着15:00。

15km・5時間の長距離トレイル、終わってみれば(健脚者の僕にとっては)Easyなコース。





さて、涸沢ヒュッテ付近の紅葉は、今まさに燃え上がり中、といったところ。

夕方近くになり不安定な雲が出てきていたが、まだ青空は見えていて、写真映りも最高。





紅・黄・緑の河が、昔の氷河の通り道を、流れ落ちるように、下へとつながっている。





紅葉はただ優しく美しいのに、周囲の岩壁は荒々しく厳しい。

そのギャップが、涸沢の紅葉を日本一にしているのだろう。





自然の紅葉の素晴らしさとは別に、人間が作る美しい場面を見つけた。

それは、テント村に並ぶ色とりどりのテントのこと。





岩と砂に覆われた涸沢ヒュッテのテント村は、黄色・橙色中心のテントがキレイ。





上手いアングルを探して右往左往していると、夕方の雲がかかり、視界が限定的になっていった。

やむなく写真も諦め、テント村の受付を済ませて、テントと立てる。





だんだん空気は冷たく、日光も薄くなっていく。

ヒュッテ付近の写真を撮っていたが、5時過ぎには霧と夕闇に包まれて、今日はここまで。





明日の天気はどうなるのか、ドキドキしながらテントに潜り込み、5時半過ぎにおやすみなさい。





明日の朝は、涸沢パノラマコースを歩いて、上高地まで戻ろう。

どうやら雨まじりの曇りになるようだが、せめて朝だけは晴れて欲しいものだ。





そう思って十分な防寒をして寝たが、夜中の2時ぐらいからシトシトと雨が降り出して来た。

外は気温0℃、テントとシュラフに守られて寒気はないが、

一番の目的の朝日がダメか、と思うと気が気でない眠りだった。



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