商業的成功

三井アウトレットパーク岡崎市愛知県、2025年秋の開業

言わずと知れて、東海道は東京~名古屋~大阪をつなぐ日本経済の大動脈

金額で見ると日本の経済活動のうち、実にその60%以上が、東海道沿いに集中している。

そんな東海道、何故だかアウトレットモールが少ないとは前々から感じていた。

そこで、アウトレット岡崎本宿だ。

愛知県岡崎市の本宿地区に巨大なショッピングエリアの出店が計画されていると聞く。

どうして岡崎本宿なのか?何がアウトレット岡崎本宿を呼び寄せるのか?を考えてみた。

名古屋の西端(本当はギリギリ三重県)・ジャズドリーム長島から東海道を東に進むと、

300km先の静岡県・御殿場アウトレットまで、東海道沿いにアウトレットがない

どうして?

三河国(人口220万人)・静岡県(人口370万人)を通り抜け、

富士山麓・御殿場市まで、アウトレット空白地帯がずっと続いている。

そこにビジネスチャンスはないものなのか?

新東名高速道路・東名高速道路・国道1号線という優れた交通網が走っていて、

十分なアウトレット商圏人口がある地域だろうに。


ぼんやりとしたイメージではそんな疑問ばかりだった。

距離としては、ジャズドリーム長島と御殿場アウトレットの中間点である

静岡県掛川市に「アウトレット東海道セントラル」でも作るべき。


まぁ、東三河国(人口70万人)と遠江国(人口130万人)の合計人口を考えれば、

それが合理的な策でないことは分かってくる。

アウトレット商圏の定義 ⇒ 車で1時間以内に、人口500万人

  系列 店舗数 オープン
ジャズドリーム長島アウトレット 三井不動産
三井アウトレットパーク
300
日本最大級
2002年
からの古豪
土岐アウトレット 三菱地所・サイモン
プレミアム・アウトレット
180 2005年
からの古豪
アウトレット岡崎本宿 三井不動産
三井アウトレットパーク
対抗
できるか?
全く未定

つまり、愛知県寄りにアウトレットを作って、

名古屋市東部(尾張)の商圏も取り込まないとペイできないということ。

人口720万人の愛知県の需要を、長島(三重県)・土岐(岐阜県)・岡崎本宿(愛知県)の3アウトレットで取り合う形。

そう考えれば、アウトレット岡崎本宿の誘致がされた場所も納得できた。

三井アウトレットパーク岡崎市

アウトレット岡崎本宿が狙っているのは、

愛知県・静岡県のニーズを取り込む東海道中心部のアウトレットかな。

オープンから長年が経っている長島・土岐・御殿場は、

確固たる地位を築いているが、裏返しすると地元からは既に飽きられている。

長島アウトレット→
(西端)
名古屋商圏(お金たっぷり) ←土岐アウトレット
(東端)
       ↑
岡崎本宿アウトレット
(南端)
 

新しくアウトレットがオープンするならば、

数度は新しいアウトレット岡崎本宿に行ってみようと思うのが人情というもの。

岡崎城に見守られ、国道1号線(旧東海道)沿いにアウトレット岡崎本宿はできる。



東海道一の弓取りは、遠江駿河の今川義元から、三河の徳川家康に。

現代の経済状況ではそういうことになるね。

アウトレット岡崎本宿、ここから10年は主役を張れる存在になれると信じている