商業的成功

ららぽーと安城2025年3月31日開業、三井ショッピングパーク

ららぽーと安城、イオンモール林立の東海地方にオープン

海のない愛知県安城市なのに、異国からオープンを想像すると、そこには灯台と海に並んだ安城ららぽーとが見えた。

いつ帰国できるか先のことはまるで分らない。

ただね、安城ららぽーと のオープン日までには帰すよ、と約束してくれたボス。

その時から私の心に「安城ららぽーとがオープンしたら帰れる」という拠り所が生まれた。

水もの、と言われるショッピングモールのオープン日なんか頼りにして、あなたはおかしいわ、と君には笑われるかもしれない。

でも何かひとつ、明るいラインというか、目印がなくては異国の地では活力が湧かない。

それを安城ららぽーとに託すのも変わり種なのだろうが、La-La-Portと楽しい音を重ねて、

僕の安城ららぽーとはグランドオープン日を飛び跳ねて待ち構えているようだ。

ユニクロもGUもオープン計画に入っていなかったけど、まぁいいさ。

プライムツリー赤池に行けば、UNIQLOもジーユーも入っているし。

ちょっとしたヒーローに見えて来たよ、安城ららぽーとが。

何の根拠もなく、2025年3月31日の安城ららぽーとオープン当日、

任務を終えて帰国した自分が行列の中にいて、自分なりにテープカットのセレモニーをしている。

やはり灯台と海が浮かぶな、安城ららぽーと を空想していると。

ららぽーと安城市オープン

想定外だった。

ららぽーとブランドを名古屋付近で最初にもってきて、高い話題性を確保するはず。

ただのショッピングモールにとどまることなく、未来は体験型エンターテイメントがお客様を呼び込むと考えて、

キッザニア名古屋をモール内にオープンさせる見込み。

元々、安城ららぽーと付近には高速道路のインターチェンジもSA/PAもなくて地の利に弱い。

アウトレットモールも、イオンやユニーのショッピングモールは近隣に星の数ほどあって、

ライバルがひしめき合う厳しい競合の愛知県安城市付近。

そんな状況下で、ららぽーと名古屋みなとアクルスに先手と旨味を取られてしまった。

どうやって優位性を確保すればいいの?安城ららぽーとに目玉商品はあるの?

個性創成クリエーターを名乗るあの人に、わたしは思いをぶつけてみた。

するとあの人はペラペラとしゃべってくれるじゃない、独特の発想力で。

「なるほどね、それは発展しそうな方面が八方塞がりだ。無理して同じ方向性で張り合うと火傷するな」

ケンはあごをさすりながら、うーむと考えるそぶりを見せた。

「まるで異なる手法しかないだろう。地元貢献のモデルになればいい。

そもそも安城ららぽーと は安城市内に遊び・仕事・経済を与えるために招かれた助っ人だったね?」

一通り私が話した安城ららぽーと誘致の基本情報を踏まえて、ケンはこんなアイディアを書き出した。

・安城市民の、安城市民による、安城市民のための安城ららぽーと

・安城市役所に近いことを逆手にとって、ららぽーと内に役場窓口をつくり、土日に稼働させる

 (本邦初の土日稼働窓口@ショッピングモール内というインパクト!)

・役所手続きの待ち時間は、フードコートで美味しいもの召し上がれ

・平日しかやっていない不便さを徹底解消するために、特定の銀行と提携して、

 土日も銀行窓口業務を安城ららぽーと内でできるようにする

・市営図書館も土日にオープンさせる

・平日会社を休んでいかないといけない役所・銀行手続きができる安城ららぽーとは、

 日本中から役所関係者が視察が訪れるぐらいの画期的なモデルに!

・その分、思い切って火・水曜日は安城ららぽーと全体を非営業日に

えー、そんな振り切り方って実現可能なのかしら、他のららぽーととの横並びもあるだろうし。

それは、安城ららぽーとは2025年のオープンにあたって地元の反対がないが少ないっていうか、

むしろ地元民の将来を踏まえて、地元からボトムアップで計画されたショッピングモールなのだろうけど。

「地元貢献が、全国に強烈アピールできる唯一のもの」

そう言い切る個性創成クリエーター。

週7日稼働にしないなら、最近流行の働き方改革には逆行もしないか。

なるほどね、安城ららぽーとの建物内に役所・銀行機能を呼び込み、

曜日をずらすことで土日をショッピング含めてお客様を呼び込むピーク時に設定してしまう。

そんな荒技ができるのなら、それは地方でビジネスモデルに迷っている同業態の方々からアイディアのパクリを求められ、

安城ららぽーとの名を世に知らしめる強力な手段になると思ったよ。

実現性はさておき、ね。