しかし、私が亀山市の立場に立っていたら、コストコ亀山のオープン延期は困る。
市民に対して明るい経済状況であることを証明できないからだ。
背景にあるのはシャープ亀山工場の生産縮小ニュースのこと、それは2024年5月に発表されている。
亀山市民
世界の亀山モデルで名の知られた三重県亀山市のシャープ工場、2004年稼働直後は日本のモノづくりを象徴した
いつしかテレビの大型液晶パネルは生産せず、スマホやタブレットの中小型パネルの生産工場に変容していたが、
更なる生産縮小が決まったという。
3000人レベルの契約雇い止めが2024年前後に行われて、主に外国籍の派遣労働者というニュース報道がある。
全語句ユニオンが声を上げているし、鈴鹿のハローワークに大量の求職者が来たというから事実なのだろう。
その分の雇用はどこへ？離職者が出れば近隣の住宅の空きも出るし、生活で地元に落とす金も減る。
そうした経済の穴を補填しないとならないのに、もちろんシャープ亀山工場級のものなんて呼び込めるはずもない。
せめてコストコ亀山倉庫店のオープンが成れば、経済レベルは桁違いであろうが、
ショッピング客を目にする機会が増えるため、心情的には言い訳が立つのに。
しかしシャープ亀山工場が20年いても、亀山中心街に目立った商業施設がオープンするわけでもなく、
道路沿いのお店に活気が続くわけでもない。
亀山市の幻想はまだ続いていて、リニア新幹線駅とコストコ亀山倉庫店を追っている。
まだ続いている亀山市の幻想
- リニア新幹線駅
- コストコ亀山倉庫店
悪いことではないよ、そうした契機のチャンスすらない地方都市は衰退の一途を辿るしかないのだから、
亀山市は取り組みを続けているだけ優秀。
こういう状況におかれた亀山市内に、コストコは出店計画をしている。
東海道沿いの交通要所、日本の西と東の中間点という立地の亀山市。
そこに目をつけたコストコの狙いは正しいのだろう。
だから時期遅れはあっても、三重県の他の都市に目を向ける必要もなく、着実にコストコ亀山を結実させて欲しいと願って止まないよ。
コストコ三重県が欲しかったのよ、場所は正直どこでも良かったけど、コストコ亀山市に決まったと聞きました。
四日市でも、津市でも、伊勢でも、鈴鹿でも、松坂でも、伊賀でもない、決定地は亀山に。
男の人
ポイントを絞ろう、コストコ亀山はオープン確定ってこと、タイミングはGod only knowsだとしても
彼はきっと過去に痛い目に遭っている、期待したショッピングモールが予定を数年経過しても開業されないような相反に。
だからコストコ倉庫店の店舗が出来上がらない限りは不安なのだろう。
女の人
ハイハイ、そうね。じゃ、私がコストコ亀山を取り巻く状況を説明してあげますからね！
三重県コストコの名を冠するのにギリギリの北端ね、コストコ亀山市。
コストコ四日市とコストコ桑名だと、あまりに名古屋商圏を意識し過ぎて、第２のナガシマリゾート化だから。
津・松阪・伊勢・伊賀へなんとかつながる交通の要所・亀山市にオープンさせたのは賢い判断。
上の図には、コストコ亀山市（亀山サンシャインパーク）から30km、車で30分の距離の円を入れてみたの。
亀山市からだと四日市市（三重県最大人口の30万都市）と、津市（三重県県庁所在地）がギリギリ入る。
商業上のニーズ（四日市市の需要）と、政治上のニーズ（三重県各都市に愛される）を両方抑えているの。
男性の人
絶妙なバランス！
名古屋都市圏と、京都都市圏の間は、長らくコストコが存在しなかったけど、
2024年のコストコ東近江オープンと、そして私たちの2025年以降オープン予定のコストコ亀山によって枠が埋まります。
地方の小都市からは移動距離の長さ？
東名阪自動車道・新名神高速道路・国道25号名阪国道・国道1号（ほぼ旧東海道）が交わる亀山市、
しかも現代では人でそう混んでもいないから（爆）大丈夫でしょう。
人口５万人足らずの亀山市、東海と関西の真ん中にあって、関西弁のギリギリ東端としても有名ね。
男の人
亀山ローソクと、シャープ亀山モデルの町？
そうね、コストコ亀山とシャープ亀山工場がわずか1km弱の距離間にあるのは意味深。
「世界の亀山モデル」の嬉しい称号を、もう一度亀山市はゲットできるのかしら、このコストコ亀山市オープンで。