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Q.「直前割引についての質問」 ホテルの直前割引って、いつから割引してくれるの?
直前っていつのこと?当日?前日?1週間前でもいいの?
A.「直前割引についての回答」いつも当ホテルをご利用いただき、ありがとうございます。
当ホテルでは、直前割引とは前日または当日を指しておりまして、
1週間前以前は直前とは認識しておりません。
申し訳ございませんが、当ホテルの直前割引をご予約されるのであれば、
前日予約もしくは当日予約にてお願い申し上げます。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い致します。
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な~んてやりとりを作っていて、なんだかバカバカしくなった。
ホテルの支配人から言われたからそんなQ&Aは書いたけどさぁ、
ホテルの直前割引って、1週間前とかって問題外でしょ。都合よく解釈しすぎ。
ホテル側からすれば1週間前って、一番予約が入ってくる頃だから、
そこで割引なんかしていたら、利益ゼロになっちゃうし。
よくて前日、当日になればもう予約はめったに入ってこないから当日割引してあげてもいいと思うけど、
2~3日前なんて、割と普通に予約入ってくるもん。
いつか、このホテルの直前割引がもっとメジャーになったら、
ホテル間の競争が激しくなって、この「直前」の言葉の解釈を巡って過剰サービスが生まれるのだろうな。
ウチのホテルは3日前から「直前割引」の対象だ!
だったら、ウチのホテルは4日前から「直前割引」にしてやる!!
なんだと!仕方ないな、それならウチだって5日前から「直前割引」にするぞ!!!
そして直前割引のチキチキレースは続いて行く。1週間前?10日前?いいや、1か月前?!
まぁさすがにそれはないと思うけど、拡大解釈合戦は続いていくのだろうね。
それで50年後には「直前割引」なんていう言葉は消滅して、
毎日が割引価格、当日割引、それが普通になっているのかなぁ。
ホテルの直前割引を予約して、私はもう何度、京都に来ているのだろう。
しがないサラリーマン or エリートビジネスマン、まぁどっちでもいいけど、
仕事上、京都地区を選任に担当しているから、月に3度4度、
多い時は月の半分を出張で過ごしているのが日常的な仕事になっている。
売っているモノは、電子マネーの設備。
この町のホテルすべてに電子マネーを導入してもらおうと、足しげく各ホテルを回っている。
言うまでもなく、日本最大の観光都市であり、世界中から観光客が訪れるこの町で、
購買・消費される物品やサービスは種類様々で、量の多寡もバラバラ。
どこに焦点を絞れば大きなお金の流れを掴めるか悩ましいところがあるが、
よく考えてみると、1人1日1回、必ず利用するものがある。
宿泊予約、ホテルにせよ旅館にせよ、宿泊だけは誰も無視するわけにはいかない。
私はこのホテル宿泊予約の分野に注目して、すべてのホテルに
電子マネーの設備を持ってもらおうと、ホテルへの営業活動を開始することにした。
ホテルに売るなら、まずホテルを知ることから始めよ。
ビジネスの鉄則だからね、最初は観光旅行がてら京都の有名なお寺・金閣寺とかをまわって、
どんな客層がいて、どんなホテルがあるのかをリサーチしていた。
それから、しらみつぶしに市内のホテルを歩きまわって、
それぞれのレベルやロケーション・宿泊設備などをチェック。
どういったタイプのホテルにセールスすれば、最大最適の効果があげられるのか?
いきなり目先のホテルに営業活動をかけるのではなく、じっくりと策を練ってから
活動した方が成果につながる、というのもセールスの基本。
とはいえ、ウチの会社もなかなか出張旅費は厳しいので、
いかに出張旅費を低減するかで悩んだ結果、
直前割引でホテル宿泊予約すれば、1泊あたり数千円は低減することができた。
自分でホテルにお金を払って宿泊した経験で、私はある時閃いたのですよ。
そうか、直前割引でホテル宿泊予約するような人は、コスト意識が強いことは間違いない。
その手の客層なら、現金で払っても何の得もなく、
電子マネーを使った各種ポイントのゲットが大好きなはず。
それで私がターゲットとするホテルが決まった。
観光地に近いホテルで、直前割引宿泊の予約を受け付けているところ。
直前割引の宿泊を予約して、私はもう何度、京都に来たことか。
そんな個人的な物語を、ここではベラベラとおしゃべりさせていただくことを、お許しいただきたく。